白銀の女神 紅の王
そして、私は待った。
待ち続けた……
いつしか、二人ですごす事が多くなったこの後宮で。
男が王城に侵入した夜以来―――
日が経たないうちは、怯えていた私が眠りに着くのを確認して眠っていたシルバ。
毎日のように後宮に仕事を持ち帰り、ベッドの上で済ませていたのはその為。
あの日の様に、抱きしめられて眠るわけではないけれど。
とても安心して眠れた。
いつも、何も言わずとも後宮へ帰って来てくれていたのに……
日が沈み、月が高く昇りゆくほどに気持ちは焦った。
コンコンッ―――
静寂仕切った後宮の扉が叩かれる。
「ッ……シルバ…ッ!?」
シルバだと、信じて疑わなかった。
だけど……
「エレナ様………。」
申し訳なさそうな声で扉を開いたのは、ニーナだった。