白銀の女神 紅の王
「取らねば無理やりにでも引きはがすぞ?」
低く苛立ちを含んだ声が賭博場に響く。
賭博に来ていた者たちも黙ってこちらに注目していた。
「このベールは取れません…」
声を振り絞って拒否する。
「俺に逆らった者はお前で3人目だ。面白い……だが…」
ふっと男が笑ったかと思えば次の瞬間には瞳を鋭くする。
そして……
バッ―――――
思いっきりベールを剥ぎ取られた。
屈強な男の力に女の私が敵うはずもなく…
「いや……ッ」
地下の薄暗い部屋の中でもベールの外の世界に震える。
ザワッ――――
ベールの下の素顔が露わになり、賭博場に驚きの声が広がる。