白銀の女神 紅の王
「私が嘘までついてここに来た理由は、さっき言ったわよね?」
イザベラの言葉に、我に返る。
そうだ………
彼女は一番初めに、衝撃的な言葉を投下してきた。
「ジェスが危機にさらされている……。」
口にした途端、不安になる。
ジェスの友人である事が分かったイザベラから聞いたからか。
その彼女が、嘘までついて知らせに来たからか。
信じたくなくとも、不安にかられた。
「ジェスは今、国王直属騎士団に追われているわ。」
「ッ………!」
国王直属騎士団………?
あれは、シルバにしか動かせないはず。
それに……
「でも、シルバは、私が協力する限り、ジェスに手を出さないって……。」
シルバは、ちゃんと口に出して約束をしてくれた。
そして、私はその言葉を信じて、シルバには逆らった事がなかった。
なのに何故………