白銀の女神 紅の王
「昨日、陛下から正室に迎えたいと言われたわ。」
「ッ……正室に……?」
悠然と微笑む姿は、既にこの国の王妃の様で……
それが、あまりにも自然で、上手く言葉が紡げない。
やっぱり、昨日の夜、シルバはイザベラのところに行ったんだ…
そこで、シルバはイザベラに……
ズキッ――――
分かっていたとしても、辛い。
「貴方はもう解放されるの。」
何に……?
私はもう、誰にも何にも縛られていない。
私は私の意思で、ここにいるの。
解放なんて欲しくない……
私が欲するのは、シルバの傍……
傍にいられるなら、妾でもいい。
イザベラが正室になるのは予想の範囲だったじゃない。
それでも、シルバの傍にいる決意はあった。
能力が消えるまでは――――