白銀の女神 紅の王



「ッ……!……やはり奴は黒だったか。」

宴の時の奴の顔つき。

逆らいはしないが、従う気のない表情と口調。

そして…エレナが唯一心を読めなかった人間……




「ブレイムの頭は、恐らく…いいえ、間違いなくフォレスト伯爵でしょう。」

確かな確信のある言い方をするウィル。



「そして、フォレスト伯爵は、前王アイザックスの家臣……。」

ウィルの言わんとする事が分かった。

そいうことだったのか……



「ブレイムの目的は、反逆を企てるための資金源を集める事だったんだな?」

「はい。ウォルターを始め、多くの配下にお金を稼がせ、納めさせていたようです。」

それで、賭博場で荒稼ぎしていたのか。



……待てよ――――

漸く冷静になった頭が、警鐘を鳴らす。

ウォルターはフォレストの部下。

そして、そのウォルターはエレナの買主。


大金を積んでも、ウォルターはエレナを手離そうとしなかったのは何故だ?

宴の時、フォレストがエレナに興味を示したのは何故だ?




ッ……まさか……

今、全てが繋がる…―――



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