白銀の女神 紅の王



えっ………!?

ウォルターが承諾したことに焦る。



10年間すごしたこの賭博場から外の世界に連れ出されようとしている。

しかも危険な匂いのする男に連れられて……



「いや…です。私、行きたくない……」

「お前にも拒絶する権限などない。今日から俺がお前の主人だ」



「っ……!でもっ……」

“お金で買った”

そう言われてしまえば何も言うことが出来ない。

言葉に詰まっていると…



「エレナッ!」

「ジェス……ッ!」

呼ばれた方を見てみれば、額に汗を浮かべながらも立ち上がるジェスの姿が見えた。



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