白銀の女神 紅の王



数十分後――――



クソッ……予想が外れたか?

イースト地区北東部を目指すも、一向にフォレストたち反逆者の姿は見えない。



もしかして、既に国境を越えたのか?

……いや、それはないな。

ここまで単身で来た為、だいぶ時間が短縮できた。

もしも、このルートでギルティスへ向かっているのだとしたら、既に追いついているはず。




チッ………

心の中で悪態をつく。

こちらではなかったのなら厄介だな。

一旦戻って、他のルートを探るか?


そう思っていた時だった―――





目の前から、こちらへ近付いてくる人影が目に入る。

全身をすっぽり覆うほどのローブと、顔を隠す様に覆われたフード。

ゆっくりと……と言うよりかは、よたよたと歩いていると言った方が妥当だろう。

今にも倒れそうなほどふらつきながら、その者は歩いて来ていた。


一人歩いてくる様子から、フォレストの一味ではなさそうだ。




「オイッ!そこの者。」

馬上から、全身ローブに包まれた怪しい人物に声をかければ、ビクッと体を震わせるその者。


しかし、なかなかこちらを見上げようとしない。





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