白銀の女神 紅の王



「そもそも、お前は国王として何をする?民を想い、平等で平和な国を築くか?否、お前がそんな国を築けるわけがない。アイザックスへの賄賂に使った金はどこから出た?俺に謀反を起こす為に、どこから金を巻き上げた?」

一気にまくしたてるように話すシルバ。


「黙れ……。」

わなわなと震えるフォレスト伯爵は、静かに口を開く。

しかし、シルバはフォレスト伯爵の様子に気付いているのか、気付いている上で無視しているのか、気にした様子もなく続ける……



「汚い金でしか人を支配できず、国民を苦しめ、自分に協力的な貴族だけを優遇するお前に国王は務まるか?」


「黙れッ!」

遂にフォレスト伯爵のかんしゃくが爆発した。



「シルバ様……貴方はこの状況を理解していないようだ。」

顔を真っ赤にして、こめかみに青筋を立てながら、フォレスト伯爵はゆっくり話す。

私達の目の前には、囲むようにして連なるフォレストの部下たち。

そして、背後には泉。

この状況は、誰がどう見ても私達の不利。






なのに―――――


「十分理解しているつもりだが?」


「ッ………!」

そう言って、シルバは私を自分の背後へ移動させる。



「この人数に勝てるとでも思っているのか?」


そうよ……

いくらシルバでも、一人でこんな人数相手に敵うわけないわ。





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