白銀の女神 紅の王



ハッ…――――


行きついた答えに息を飲む。

……けど、これしかない。

シルバを助けるには、これしかない。




「わたしが、貴方達と共に行けば、シルバに手を出さないでいてくれますか?」

先程まで、拒否していた者の言葉とは思えないような言葉。



「エレナ?」

シルバも、驚いた表情をしてこちらを向く。

何を言っているんだ…と言うような表情。

一方のフォレスト伯爵は、ニヤリと笑って…




「いいでしょう。エレナ様が、私と共にギルティス王国へ行くと言うのなら、その男には手出ししません。」


「分かりました………。」

フォレスト伯爵の言葉に、一歩踏み出した時だった。

シルバの横をすり抜けて行こうとした時。



パシッ―――――


「待て。」

腕を掴まれ、怒りを込めた声色で話すシルバに止められる。




「あの男の言う事を信じてホイホイと自分から捕まりに行くのか?」


「だって……この方法しか……。」

言葉に詰まる。

私にできる事は、これくらいしかないから…

この方法しか、貴方を傷つけずにすむ方法はないの。



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