白銀の女神 紅の王



「申し遅れました。僕はウィル・ジェンキンスと言います。どうぞウィルと呼んでください」

ニッコリと笑い、差し出された手を取る。



「エレナ…です」

なんだかペースを崩されているような気がするのは気のせいだろうか。

挨拶を早々に終え、ウィルが自分が黒ずくめの男たちの上官であることや、この屋敷で執務をしている者だということをニコニコと話すのを黙って聞いていた。

そして、ウィルが一通り自分の事を話し終わったのを見計らって、再び口を開く。



「ここはどこなんですか?とっても広いし、あんなに多くの使用人がいるくらいなのだから、とても身分の高い方のお屋敷なんでしょうけど…」

私の言葉にウィルがぽかんと口を開けて驚いている。



私何か変なこと言ったかしら…?





「あっあの…一応聞いておきますが、この方がどんな方か知っていますか?」

ウィルが嫌な汗をかきつつ、私を連れてきた男を指す。


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