白銀の女神 紅の王
どうする?
先程より、冷静になった頭で考える。
矢に仕込んであった毒の量は微量だった。
にもかかわらず、エレナのダメージは大きい。
と言う事は、あの毒は、相当に強力なものだったということか……
ッ………!
そこまで推察したところで、あることに気付く。
「毒を持っていたのなら、解毒薬もあるはずだ。」
ひとり言のようにポツリ呟けば…
「それだ!どいつが毒を持っていたんだ?」
「ロメオだ。」
デュークは、ロメオの名を聞くやいなや、フォレストたちの方へ駆け出した。
そう……
強力な毒を扱う時ほど、解毒薬も持ち歩くものだ。
誤って自分に取りこんでしまった、もしもの時。
解毒薬が傍になければ、あっという間に死に至る。
だからこそ、強力な毒を持ち歩く時は、同時に解毒薬も持っている事が多い。
特に、自分の身が可愛くてしょうがないアイツらなら、解毒薬を持っている可能性も高いだろう。
そうこうしている内に、デュークが帰って来た。
「シルバ、あったぞ!」
その手には、筒状の小瓶に入った解毒薬が握られていた。