白銀の女神 紅の王
けれど……
出逢ってしまった―――
エレナと言う存在に。
知ってしまった―――
守りたいと思う愛おしさを。
もう、自分の気持ちを偽るつもりはない。
そして、エレナを手離す気もない。
国王である俺の傍にいる事で、どのような危険が待っているのかは分かっている。
俺を恨む者には狙われ。
命を脅かされる事もある。
また、このような事態を招かないとも言えない…
だが、それでもエレナを求める気持ちは変わらない。
それどころか、増すばかりだ。
今度こそ、守り抜く。
だから……
「早く目を覚ませ。」
エレナの頬に手を滑らせ、願う。
そして、今日もエレナの眠る静かな後宮で、夜を過ごした―――