白銀の女神 紅の王
翌日――――
執務室では、いつもの光景が広がっていた。
「陛下、反逆者一派の検挙報告書をお持ちいたしました。」
「あぁ、そこに置いておけ。」
連日、次々と報告書を持ってくる家臣。
今では、入れ替わり立ち替わり訪問する家臣たちに、声だけ向けていた。
パタン―――
家臣が出て行った事を確認して、置いて行った報告書を取り上げる。
この日もまた、反逆者の残存員を捉えたとの報告が相次いで入っていた。
フォレストと一体となって動いていた幹部らしきものたちは早々に捉えたのだが、組織の末端まで捉えるのは、なかなか難しい。
机の上で両手を組み、頭を乗せて深い溜息を吐いていれば…
コンコンッ――――
「入れ。」
聞こえてきたノックオンに、入室の許可を出す。
すると……
失礼します…という声に続いて現れたのは、両手に多くの資料を抱えたウィルだった。
「これ追加です……って、何ですか、その顔はッ!」
ウィル自分の頭よりも多く積まれた書類から顔を覗かせ、俺の顔を見るなりそう言った。
「何だとは?」
素知らぬふりをして答えれば…