白銀の女神 紅の王
「エレナさんが心配なのは分かりますけど、シルバもちゃんと休んで下さいよ?エレナさんの力は借りないと決めたんでしょう?」
「……あぁ………」
ウィルの言葉にピクッと反応を見せた後、渋々返事をすれば…
「なら、いいんです。」
そう言って、ニッコリと満面の笑みを作るウィル。
本当に誘導が上手い奴だ。
こうやって、反逆者どもの尋問をしているのだろうな。
敵ならまだしも、自分に向けられると厄介だ、などと思っていれば…
「それで…僕がここに来た理由ですが……」
と、ウィルは打って変って真面目な顔つきで話し始める。
「フォレスト伯爵の処分についてです。」
「…………。」
遂に来たか。
「反逆者たちとブレイムは、分裂しました。ブレイムは組織もろとも壊滅しましたし、反逆者たちも、まだ残存員はいるものの、脅威になり得る程の者たちではありません。」
「そうだな。」
ウィルの言いたい事は分かる。