白銀の女神 紅の王
「そろそろ、フォレスト伯爵の処分を決めても良いのでは?」
「…………。」
予想通りの言葉だ。
「フォレストは地下牢か?」
「いいえ。別室でデュークが尋問をしています。」
会話の流れを無視した問いに、別段気にした風もなくウィルは答える。
「そうか、ならばフォレストの元へ行こう。」
そう言って、立ち上がる。
執務室を出て、ウィルの連れられるままに、尋問が行われている部屋へ向かう。
フォレストを捉えて8日目―――
本来ならば、即日、処分を下してよい程の罪を重ねたフォレストの処分を決めなかったのは、フォレストから反逆者の情報を聞きだす為だ。
しかし、ウィルの言う通り、その役目も終わりつつある。
処分か………
エレナが矢に倒れた時は、すぐにでも切り殺してやりたいと思っていたが……
「着きました。」
頭に浮かんだ考えは、ウィルの言葉によって途切れる。
いつの間にか、尋問が行われている部屋の前についていた。
キィー…――――
部屋の扉を押し、入ると、部屋の中央の椅子に両手両足を椅子に縛り付けられたフォレスト。
その正面に、腕を組んだデュークが立ち、周りには部下たちが見張っていた。