白銀の女神 紅の王
「シルバ!?」
こちらに気付いたデュークの声に、一斉に皆の視線が集まり、驚きに目を見開く。
それもそうだろう……
俺がフォレストの前に顔を出すのは8日ぶり。
あれ以来、フォレストはおろか、ジェスやロメオの前にも顔を出していなかった。
理由は簡単だ。
フォレストの顔を見た日には、尋問と言う目的さえ忘れて、殺気が湧いてくる為だ……
しかし――――
皆の視線につられて、こちらに視線を向けたフォレストの顔を見ても、苛立ちはすれど、殺気は湧かなかった。
ただ無言で、フォレストとデュークがいる部屋の中央へ足を進める。
拘束されたフォレストを見れば、罰が悪そうに視線を逸らす。
「尋問は順調か?」
それを無視して、デュークへ視線を移す。
「あぁ、ペラペラと喋ってくれるので、こちらはやりがいがない。」
まるでつまらないと言うように両手を上げ、溜息を吐くデューク。
相手を挑発しているとも取れる態度は、今に始まった事ではない。
「やっとコイツの処分を決める気になったか?」
デュークが親指でフォレストを指す。