白銀の女神 紅の王
「あぁ。」
「そうか。一生牢獄行きか、離島に幽閉か。」
面白そうにフォレストの刑を並べて行くデューク。
「それとも……」
と、一旦そこで区切り、フッと不気味なほどに綺麗な笑みを型どり…
「死刑。」
謳うように、そう呟いた声は、部屋中に響いた。
ゾクリとする様な闇を湛えた声は、フォレストならず部下たちにまで震えをもたらす。
その様子に、クツクツと笑うデュークに、反応したのは渦中の本人だった。
「殺せ………」
俯いたまま耐えがたい苦痛を湛え、声を絞り出す様にしてボソッと呟くフォレスト。
「何だと?」
聞こえてきた内容に無視して、聞き返せば…
「殺せ…と言っているんだ!」
案の定、感情に任せて声を荒げるフォレスト。
こちらに視線を合わせ、吐き捨てるように叫んだ言葉は、数日前に俺が欲していた言葉。
しかし――――
「それがお前の望みか?」
返した言葉は、酷く落ちついた声だった。
「あぁ、お前もそれを望んでいたのだろう?好きにしろ。」
もはやどうにもならない事が分かったのか、今では“お前”呼ばわりをするフォレスト。
諦めたように、そう言う。