白銀の女神 紅の王



『シルバ……』


俺の名を呼ぶのは誰だ?

闇の中、クリアに聞こえてくる声。

そんなに悲しそうな声で呼ぶな…



『ひっく……ふっ……』


泣いているのか?



『良かった……』


泣くな………

お前の泣き声など聞きたくない…




――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――――――


フッと、次の瞬間に目を開けた時、辺りは暗かった。

目の前には、机の上に散らばった書類。



「チッ……眠っていたのか。」

どうやら、書類を見ながら、いつの間にか眠ってしまったようだ。

目がしらを抑えながら、眠気をとばす。

いくら平気だと言えど、やはり疲れは体に溜まっていたようで…

いつ眠ったかさえ覚えていない。


一体どれ程寝たんだ……?

部屋の暗さから、随分と時間が経ったことは分かるが…




そう思いながら、部屋を見渡した時だった―――


< 436 / 531 >

この作品をシェア

pagetop