白銀の女神 紅の王
しかし――――
「そうか、お前がそのつもりなら……」
先程までの鋭い視線を解き、ふっと不敵な笑みを浮かべ、シルバは口を開く。
「今から俺が心の中であることを念じる。それを聞かなければ、お前は後々後悔をすることになるぞ?」
「何を言って……ッ…!」
そんな手には乗らない…と思いつつも、“後悔することになる”という言葉が気になり、私はシルバの心を無意識に読んでいた。
そして、シルバの心の中を垣間見て、息を飲む。
「やっ…それはダメッ…!ジェスには手を出さないで」
頭の中に飛び込んできたのは、シルバがジェスに剣先を向けているところ。
自分の命に従わねば、ジェスを殺すということだろう。
「ほぅ…やはり、人の心が読めるのか」
悲痛に叫んだ私にシルバは満足そうな笑みを浮かべる。
肯定するわけにはいかず、グッと口を結ぶ。