白銀の女神 紅の王
ベッドから立ち上がるシルバを目で追う。
ベッドサイドの机の上に散乱していた書類を、無言で集めるシルバ。
積み上げられた書類は、とても多い。
「今日もその書類の整理をするんですか?」
眉を寄せながらそう聞けば…
「当然だ。」
間髪いれず帰って来る答え。
「シルバが全てする必要は…」
「これは俺がやらなければならない事だ。」
そう言って、シルバは書類を脇に抱える。
シルバをこんなにも頑なにさせているものは何なのだろうか…
もうフォレスト伯爵やロメオ、ジェスも捕まっていると言うのに。
反逆に関わった、全ての人間の処分が決まるまでは安心できないと言う事?
そうこう考えている内に、全ての書類を抱え、後宮を出て行こうとするシルバ。
「あのっ……」
咄嗟に呼びとめる。
「何だ?」
「フォレスト伯爵たちの処分は決まったんですか?」
振り返ったシルバに、ドキッと心臓が跳ねるのを感じながら、ずっと気になっていたことを口にする。