白銀の女神 紅の王
「あぁ。フォレストは爵位剥奪および国外追放。ロメオも同様の処分を与えた。」
シルバの言葉に、少し驚いた。
今までは、国家の逆賊に対して、消し去らん勢いで追っていたというのに…
反逆者の主犯であるフォレストを、生かしておくなどとは思わなかった。
爵位剥奪に加えて、国外追放―――
じゃぁ……
「ジェスは……?」
正直、フォレスたちの処分を聞いて安心した。
だって、ジェスは部下だから…
フォレスト伯爵よりも罪が重いなんてことはないはず…
そうよね…シルバ……?
そんな少しの希望が入り混じった表情でシルバを向けば…
「まだ決めていない。」
眉を寄せ、不機嫌そうにそう答えた。
そんな………
じゃぁ…フォレストと同じ処分が下される可能性もあるということ?
国外追放になったら、もう二度とジェスには会えない。
「シルバ。」
決意を込めた声でシルバを引き止める。
まだ何かあるのかと言いたげな表情でこちらを向いたシルバを見据え…
「私を地下牢へ連れて行って下さい。」
ニーナが去った後の静かな後宮に、明朗な声が響いた。