白銀の女神 紅の王
しかし――――
「言うな。」
ジェスは、ウィルを睨みつけ、一言そう言う。
そんな……
これを聞かなければ、私は一生後悔すると思う。
だから、聞かなければならない。
「お願いウィル…教えて。」
真摯な想いを瞳にのせれば―――
ウィルは、ニッコリと笑い…
「エレナさんにお願いされては断れませんね。」
瞬間、チッ…というジェスの悪態。
「それで…人質って……?」
喜ぶ暇もなく、促せば、ウィルは一変して固い表情をつくり、口を開く。
「はい。フォレストは人望がなかったのか、自分の手下をそろえるのに、貧困な家の者を狙っていました。しかも、家族を人質にすることで、自分から逃げられない様にして。」
「そんな……」
あまりにも卑劣な手段に、言葉を失くす。
「そいつは最初からフォレストに対しての忠誠心などなかったんだ。その証拠に、尋問にも逆らうことなく答えていたしな。」
全く、つまらん…と吐き捨てる様に言うデューク。