白銀の女神 紅の王
「簡単だ。お前のその力を使って、この国の反逆者を暴きだしてもらう」
反逆者……?
一体この国では何が起こっているのだろうか…と思い、シルバの言葉を待つ。
「このアーク王国は4年前、前王アイザックスから俺が奪った」
4年前…この頃はすでにウォルターに買われて賭博場にいた。
自分が知らなくても無理ない話だった。
しかし気になったのは――――
「奪った……?」
王位を奪ったと言うの?
そんなこと……いや、目の前のこの男ならやりかねないかもしれない。
「シルバ」とウィルが小さく声を上げるが、シルバはそれを無言で制す。
そして―――――
「あぁ、無理やりな」
ふっと愉しそうに笑うシルバに言葉を失う。
あぁ…やっぱり…と思ったのは、シルバを理解してきたということだろうか。