白銀の女神 紅の王
だから、ロメオが国外追放になる事には安堵した。
「いつ国外へ…?」
キィー…――――
後宮の扉を開けるシルバに、恐る恐る聞く。
「今日だ。」
「今日ッ!?」
パタリと扉が閉るとともに聞こえた言葉に、耳を疑う。
「あぁ、もう出る頃だろう。」
バサッ…と重そうなマントを脱ぎすて、サラリとそう言うシルバ。
本当に今日なのね…
シルバは、こんなことで冗談を言う人じゃないもの。
それに、私が眠っていたのは8日間。
その間に動きがあったとしても不思議じゃないわ。
むしろ、シルバがすぐに国外追放にしなかった事が不思議なくらい…
「こっちへ来い。」
いつの間にか窓辺に立っているシルバに呼ばれる。
不意に合った視線に、ドキッと高鳴る心臓。
紅の瞳に吸い込まれる様に近付けば―――
グイッ…と腕を引かれ、あと数センチだった距離は一瞬で縮まった。