白銀の女神 紅の王
「あぁ、そうだな。明日改めて詳しく話す。今日はもう休め」
シルバはウィルの提案を受け入れた。
時刻は夜中の2時。
終始、緊張に包まれた時間をすごしたのであまり気にはならなかったが、時計が目に入った瞬間、体が疲労を訴え始める。
「分かりました…」
今日初めてシルバの命に素直に答えた。
「でも、良いんですか?私にこんな部屋を与えて」
改めて見渡しても広い部屋。
後宮と呼ばれている部屋らしいが、調度品も高級感あふれ、絨毯もふかふか。
捕虜と言っても過言ではない自分に、こんな部屋があてがわれるなど考えられない。
しかし、そんな私の考えを一瞬にして吹き飛ばしてしまう言葉がシルバの口から出る。
「言っておくが、ここは俺の部屋でもある」
「えッ!?」
大きな衝撃を受け、驚愕に銀色の瞳を大きく開く。
ウィルも驚いているようだ。