白銀の女神 紅の王



「エレナ、お前は今日からお前は俺の妾としてここで暮らしてもらう」

「シルバッ…それは…」

ウィルが焦ったようにシルバをたしなめるが……



「煩いぞウィル。もう決めたことだ」

うっとおしそうな視線を向け、ただそう答える。



「貴方と言う人は…」

ウィルもそれ以上言っても無駄だと思ったのか、諦めたように溜息をつく。




一方、私はシルバのある言葉が引っかかっていた。


「妾…?」

初めて聞いた言葉だった。



後宮もしかり、妾もしかり…

10年間、賭博場と言う牢獄に監禁されていたともいえる私にとっては、色々なものが“初めて”と感じる。



「妾も知らないのか?」

シルバは呆れた様子で問う。

知っていて当たり前なのだろうか…

少ししゅんとして、俯く。


< 51 / 531 >

この作品をシェア

pagetop