白銀の女神 紅の王
自分で言って後悔した。
私はシルバに何て答えて欲しかったのだろう…
“優しいのは私自身のため”?
“能力の為じゃない”?
そんな私の願望を押し付ける気はないけれど…
シルバの口から聞きたかった。
そうすれば不安なんて吹き飛ぶのに。
けれど、そんな願望は、やっぱり願望でしかなくて。
なんて私に都合の良い話……
現実はそんなに甘くない。
それは、すぐに分かった―――
「私は…妾ですよ?」
やっぱり正面から聞く事は出来ず、遠まわしに聞く。
自分は妾なのに、何故優しくするのか…と。
すると――――
「…………」
シルバは、ピクッと反応したまま黙る。
ほら、何も言わない……
スッ…と冷水を浴びせられたように現実に返った。