白銀の女神 紅の王
シルバが何も言わないのが“答え”だ。
黙っているなんて、そうだと言っている様なもの。
結局、シルバにとって私は妾であり、利用するだけの存在でしかなかったのだ。
それを突き付けられた瞬間、目の奥が熱くなる。
いくら覚悟はしていたと言えどツライ…
シルバが見せた優しさが余計に自分を惨めにする。
こんなことなら、シルバの優しい面を知らずにいたかった。
私に優しくしないで欲しかった……
冷たいと思ったら、つぎの瞬間には優しくなって。
シルバにとってはどうってことなくても、私はその度に一喜一憂する。
貴方の事が好きだから……
「わたし…貴方の気持ちが分かりません。」
それは、ほぼ八つ当たりだった。
本当は分かっているくせに。
今にも涙が浮かびそうな瞳を伏せていれば…
ストン…――――
優しく、ふかふかの絨毯の上に下ろされると…
「俺の気持ちが知りたいのか?」
冷たいとも温かいともとれない声色でそう言ったシルバ。
「…………」
意外にも真面目な顔つきで言われ、こちらの方が押し黙る。
知りたいのか…って、どうせ“能力の為”でしょう?