白銀の女神 紅の王
このままじゃ本当に捨てられる…
「で、でもっ…私でも何か役に立てる事があります!」
気付いた時には、シルバに詰め寄っていた。
あんなに視線を逸らしていた事なんてそっちのけで…
「妾としてダメなら、侍女として使って下さい。」
両親やウォルターのところから連れ出される時にはこんな抵抗しなかった。
どうせ抵抗したって無駄なんだろうって、子供ながらに分かっていたから。
「………」
眉を顰め、無言でこちらを見据える視線が怖い。
今何を思っているの……?
面倒な女だと思っている?
能力のなくなった私なんて、もう興味も失せた?
こんなこと言ったって、何が変わるでもないけれど…
諦めたくなかった。
シルバの傍にいる事を―――
「お願いします…ここから追い出さないで……」
シルバの衣服の端をキュッと握り、声を絞り出すようにして訴える。
しかし―――
「侍女なら間に合っている。」
突放す様な言葉に、目の前が真っ暗になった。
やんわりと解かれた手が、ダラリと力なく床に向かって垂れる。