白銀の女神 紅の王
すると――――
「あぁ、当たり前だ。」
幻聴じゃ…なかった……
本当にシルバの傍にいてもいいんだ。
我慢していた涙は、今や溢れそうなほど湛えられ、零れる寸前だった。
「ありがとう…ございます……」
涙は見せちゃダメ。
シルバに面倒な女だと思われたくないから。
零れ落ちそうな涙をグッと耐え、そう言ったのに。
何故か眉を顰め、不満げなシルバ。
「本当に意味を分かってそう言っているのか?」
意味って……
そんなの一つしかないじゃない。
「これからも、王城にいても良いということですよね?」
私がここに居てもいいと言う事は、シルバが私に利用価値を見つけてくれたと言う事。
それが何かは分からないけれど。
雑用でも何でも、シルバは私の何かに利用価値を見出したのだ。
それ以外に、私を傍に置く理由なんてないでしょう?
確認を求める様にそう聞けば――
「やはり分かっていなかったか。」
シルバは頭を抱えて深い溜息を吐いた。