白銀の女神 紅の王
「………?」
何を分かっていなかったのだろうか。
私はちゃんと自分の立場を分かっているつもりなのに。
他の意味なんてあるの…?
そう不思議に首を傾げていれば…
クイッ―――
シルバの大きな手が顎を掴み、固定される。
逸らしたいけれど、逸らせない。
怖いけれど、魅入られる。
「一度しか言わないから、良く聞け。」
真摯な紅の瞳が突き刺さる。
その瞳に、瞬きも忘れて囚われた。
「エレナ、お前を愛している。」
「え……?」
シルバの言葉に、目を見開いて驚く。
アイシテル?……――――
「お前を二度と手離すつもりはない。」
シルバは何を言っているの…?
頭が真っ白になって、その意味や理由を考える機能がストップする。
「さっきのは、こう言う意味での“手離さない”だ。分かったか?」
分かったか…って……