白銀の女神 紅の王



「ッ……うそ…っ。」


うわ言のように呟いたのは、シルバの言葉を否定する一言。




「そんなの嘘よ……」


だって…信じられるわけがないじゃない。

シルバが私の事を“愛している”だなんて…

こちらを見つめる紅の瞳から逃げたくてもがくけれど、シルバはそれを許さなかった。

グッと力を入れ、私を捉えて逃さない。




「冗談でこんな事を言うか。」

「そ、そんなこと言われても信じられませんッ。」


目を伏せ、せめてもの抵抗を示す。



「ましてや愛しているだなんて……」


一瞬高鳴っていたはずなのに、今は恐ろしく冷静だった。

そう……冷静に考えたら可笑しいもの。



「だって……私はお金で買われて、妾でしかなくて。」


私の言葉に、ピクリと反応するシルバ。

ダメ……涙が零れそう。

自分で言っていて惨めになる。



けれど、止められない――――




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