白銀の女神 紅の王



ピタッ…―――


「ひゃッ……」


露わになった背中に、シルバの手が添えられる。

大きくて、剣を振るっている人の手。

その手が、背中を撫でる。

最初は驚いたものの、その手はとても心地良い。

黙ってされるがままにしていれば、シルバの手がある一点で止まる。




「傷が残ったな……」

「ッ………」


あの時の傷だ……

私には見えないけれど、矢が刺さったのだ。

きっと傷は残るだろうと思っていた。

もしかして…傷ものの女はダメ?

女としては見てくれない?

うつぶせなのを良い事に、潤む瞳を抑えずにひっそりと涙を湛えていれば…



チュッ…―――――

小さなリップ音をたてて、ちょうど傷がある所に押し当てられる柔らかいもの。

それが何なのかは明白で…



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