白銀の女神 紅の王
「そして、その少女が売られた先が賭博場だと言う噂を聞き付け、行ってみたら貴方がいたと言うわけです」
そうか…それであの時迷わず私の方へ来たのね……
賭博場で自分の方へ迷いなく来たシルバの行動にも納得いった。
けれど両親は私の事を必死に隠していた。
そんな情報が漏れるなど、本当に国家の情報網は凄いのかもしれない。
「マルベル家の娘は幸せそうだったぞ?温かい両親に囲まれて」
シルバの言葉を複雑な気持ちで聞いた。
妹は今年で10歳。
ちょうど私がマルベル家を出された歳。
顔すら見たことはないけど、元気で両親に温かく見守られているならそれでいい。
「お前が帰ったところで受け入れはしないだろうな」
「シルバ…ッ!」
ウィルが無神経なシルバの言葉を咎めるが、シルバは気にした様子はない。
「分かっています」