白銀の女神 紅の王



ニコニコと黒い笑みを浮かべながら、永遠に続くのではないかと言う小言が後から後から…

ウィルがキレると色々と厄介だった。

今もその前兆が見え始めている。



「いつどこで反乱分子と出くわすか分からないんだぞ。傍に置くには妾が一番いい」

「そうですけど…」

ウィルは歯切れ悪く答える。



「正妻にしないだけマシだろ」

正妻にすれば大きな圧力と共に、担う責任も大きくなる。

対する妾は何にも縛られない。

周りの反発も大きいが……



「どの道エレナさんが可哀想です」



確かにあの容姿では格好の的になるだろうな…

銀色の髪に銀色の瞳。

あの賭博場でベールを剥ぎ取った時はその姿に息を飲んだ。

本当にあのような色彩を持つ人間がいたのか…と。




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