白銀の女神 紅の王
刺繍の施された銀色のベールを頭からすっぽりとかぶり、ウォルターの隣に座る。
その女は俯いているため表情すら分からない。
「俺たちには、ソレが女神だとは思えねぇけどな」
「ははッ、違いねぇ」
男たちは得体のしれない女を見て気味悪がる。
「言ってろ。俺はこの女神を手離すつもりはねぇよ」
それでも女を掴む腕を話さずウォルターは答えた。
「モノ好きな奴だな」
「まぁ、俺たちはこっちの女の方が好みだがな」
そう言って下品な笑いを浮かべながら自分たちの連れてきた艶やかな女性を引き寄せ、椅子から立ちあがった。
「これに懲りず、また来てくれや」
ウォルターは男たちにそう声を掛けて見送ったのだった。