白銀の女神 紅の王



しかし、次の瞬間にはギラリと瞳を光らせ不敵な笑みを浮かべる。


「ふふふ……今日はシルバ様の妻の座を狙っている女性たちも来ますからね。思いっきり綺麗にドレスアップして、お化粧して、あの女どもの戦意を喪失させてやりますわ」

ぶつぶつと面白そうに呟くニーナは、普段の天真爛漫なニーナと同一人物かと思うほど黒いオーラを放っていた。

“女ども”と言っているあたり、その女性たちと何かあったのだろう。

少し気になるがそれを今のニーナに聞ける程の勇気は持ち合わせていない。




それからというもの宴の時間まで完全にスイッチの入ったニーナの着せ替え人形になった。

王城にあるドレスと言うドレスを引っ張り出し、片っぱしから着せられ……

ドレスが決まれば次に靴、宝石…と身につけるものは全て試した。

お陰で宴が始まる前だというのに、どっぷりと疲れてしまった。





「エレナ様、シルバ様がお越しになります」

侍女の声にピンッと背筋を伸ばす。

ニーナはその声で後宮から下がった。





< 75 / 531 >

この作品をシェア

pagetop