白銀の女神 紅の王
ガハハハ―――
宴の会場に響き渡る上機嫌な男たちの声。
いつもはお堅い彼らも宴の時ばかりは上機嫌で酒を酌み交わしている。
シルバと私はというと、皆が座っているところよりも少し高い上座に座っていた。
今はだいぶ落ち着いたけれど、この会場に入った時は賭博場で姿を晒した時の様な反応を見せた。
そして、ニーナが言っていた女性たちの視線も…
悔しそうな表情を浮かべ、こちらを睨む視線は他のどの客よりも鋭かった。
しかしそれも最初だけ……
皆酒が入ると上機嫌になり、王であるシルバが座る上座に挨拶に来るようになった。
今もまた上級貴族の男が挨拶に来ている。
「この度はおめでとうございます。このようなお綺麗な方を隠しておられたとは…」
「世辞はいい。それよりも前王の土地を明け渡す気になったか?」
男の言葉を一蹴りしてシルバが冷ややかな笑みを浮かべながらそう言う。
すると、男の顔は一変して固くなり、冷や汗をかき始める。
「お言葉ですが陛下、あそこはアイザックス王から、直々に頂いた土地でして…」
「現国王は俺だが?」
鋭く獰猛な笑みを浮かべ、男を見るシルバ。