白銀の女神 紅の王
「コレは私のものだ。手出しはご遠慮頂きたい」
シルバは不機嫌そうに私の腰にあてた手にグッと力を込める。
その力にやらねばならないことを思い出す。
目の前の二人の心を読まなければ……
「シルバ様はよっぽどエレナ様に熱を上げているらしい。そうは思わんか?ロメオ」
「そうですね、父上。エレナ様は本当にお美しいですから」
フォレスト伯爵とロメオと言う人は親子なのね…
確かに体格の良すぎる体つきや、じとっとした視線、厭味な笑みが似ている気もする。
この親子にはどんな欲望が渦巻いているのだろうか。
お金?権力?王の座?
二人の心を読むことに集中する。
しかし二人をじっと見つめていた瞳を驚きに見開く。
………ッ!
…そんな…ッ………
息子の方の心は読めた。