白銀の女神 紅の王
今、彼の心を支配しているのは“私”だった。
私に対する狂気じみた愛…
そしてシルバに対する嫉妬の感情。
けれど、そんなことが気にならないくらいに驚かせたものがある。
それはフォレスト伯爵の心。
彼の心が全く読めなかった。
どんなに強く念じてみても、見えるのは真っ暗な闇ばかり。
焦る気持ちと共に何度も心を読もうと試みていると、動悸が激しくなる。
胸を抑えるがハァハァ…と呼吸がだんだんと荒くなっていく。
しかし、焦る気持ちとは裏腹にフォレスト伯爵の心は一向に読めない。
なぜ……?なぜなの……ッ!?
眉を寄せ、苦しそうにフォレスト伯爵を見上げると…
ふっと、フォレスト伯爵が笑う。
それを最後に、私の意識はフツリと途切れた。