ナンパ男との恋 2巻
その帰り道・・・

「ほんとに
久保の家でいいの?」

「うん、私 単純だから 
すぐ 実行に移さないと
決心自体がなくなっちゃうから・・」

「けど・・・けしかけた俺が言うのも何だけど・・・
まだ若いんだから 好きなら
感情のまま 突っ走るのも
案外いいもんだよ?」

「突っ走り続けても
結構・・疲れるんだよ?」

「まぁ・・・それは
春菜ちゃん見てると分かるけどさ」

「そういえば、亮くん
不思議だったんだけど
私の事 前は
春菜って呼び捨てだったのに
最近 たまにだけど
ちゃん付けてるよね。」

「ん?あー。
久保が酔っ払ってる時 
彼氏面すんなって
俺に絡んできた事あってさ。」

「彼氏面って
亮くんに?」

「そう、俺に。
意味分かんないだろー?はは
で、よくよく聞いてみたら
春菜ちゃんが 俺の事
亮くんって呼んでるのも気に食わないけど
俺が 春菜って呼び捨てで呼んでるのが
すげー気に入らないって事で。
思わず 俺 噴出したもん?
中学生のやきもちかよって。
まぁ、でも あれが本音なんだろうから
一応 ちゃんをつけてるけど
たまに 忘れて そのまま
呼び捨てなんだけどね。ははは」

何か・・・・

今 もう 既に
そんな話を聞いたら
決心が揺らいでしまいそうだ・・

「やっぱ、輝樹って
よく分かんないや・・」

「たしかにねー
俺からしても 未だに
謎の部分があるし。
それが あいつの
おもしろさでもあるけどね。」

「うん・・・・
特に 女は 
謎多き男に弱いもんだし・・」

 
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