ナンパ男との恋2
「分かった。
仕方ねぇもんな・・
送ってくわ」

「大丈夫、歩いて帰れるから」

「いいから。
ほら、行くぞ」


沈黙の車内、
そして 家へと着いた。


「じゃあな。」

「ありがとう・・・」

走り去る車を眺めながら
頬を伝い流れる涙を拭い
家へと入った。

拭っても、拭っても
涙が止まらない。

自分で決めた事なのに
つらくて、苦しくて・・・


私は 心のどこかで
期待してたのかもしれない。

いつもみたいに
輝樹が 
説得してくれる事を・・・


こんなにも、
あっけなく・・・・

私達の1年2ヶ月は
終わってしまうものだったんだと考えると 

これで良かったんだ・・・

そう、考えようとするけれど

一緒にいたかった・・・

そんな思いもあったのは事実だ。





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