闇月桜そして闇
あの少女に出会ってから、不思議とユミとよく話すようになった。
最初は何処か似た所がある気がしたが、

今は感じなくなっていた。

屋上でいる時にユミが勝手に来て居座る。

「マサシ? また一人の世界居た?」
「いや。普通にしてる。」
もちろん、僕は何も変わっていないから
感情も表情も変わらない。

「ムーっ。やっぱり分かん無い。
何考えてどう感じてるか。」
まじまじと僕を見つめる大きな栗色の瞳。
「あんま見たら照れる。」

「っっえっ?!照れんの?
逆に見たい!!もっと近くで見たら照れる?」

もっと近くでまじまじと見つめる。


「、っ近い。」
思わず目を反らしてしまう。

「ニヒー!それが照れる ね!」
一つ分かったので納得がいったのかユミは勝手に
屋上から出て行く。

何が面白いんだか。

何をしても、されても

僕は

死んでいるのには替わりないのに、、。

僕が持っているのは、

闇だけしか無いのに。


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