夕陽




空腹の平助を見てみぬ振りをして、自分が総司に朝餉を盗られないように神経を集中……



ひょい



「あああああああ!!!総司…っちょ、おいおいおいおいおいおい!」


「そんな隙、戦場では命とりですよ・・・もぐもぐ。」


「もぐもぐうぜえぇぇぇ!!超わざとっぽいんだけど!頼むから見せつけないで!!」


「うるせぇぇぇぇ!」


かいじゅ…みすった、土方さんが叫ぶ。



「あ、土方さんっ!!魚下さいね。」



ひょいと総司に取られた分、土方さんから取り返す。



「おいてめ!吐き出せゴラァァァァ!!」


土方さんがほっぺを!


「ひょひぇんなひゃい!!れもはきらすの無理!」(ごめんなさい!でも吐き出すの無理!)



「土方さんごがつはえにいを足して五月蝿いと読むんですよ?」


もぐもぐと後ろに効果音をつけて総司が言う。


ほっぺ痛い……


「知ってるから!だからなんだよ!!ちゃんとはっきりいえよ!!」


「土方さん五月蝿い」


「即答?!」


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