サヨナラのその日までそばにいさせて。



「でも…、太陽くんが私といて無茶ばかりするなら……」


無茶ばかりするなら………。


黙り込む私を縋るような目つきで見つめるおばさん。



ごめんね、アキ…。




「……別れます」


私の思いもよらぬ言葉に驚いたのか、アキのお母さんは「…えっ?」と、一瞬キョトンとした。



アキを無理させたせいで、悲しむ人はおばさんだけじゃない。


おじさんも、空良も、高良くんも…。



それに、私も…。


私が自分勝手な行動するだけで、沢山の人が悲しむんだ。



でも…。



< 348 / 474 >

この作品をシェア

pagetop