サヨナラのその日までそばにいさせて。

種目決めー空良side




「空良、アキが探してたよ」


座席に戻ると咲希が話し掛けてきた。



「あー…聞いた」


「何だったの?」



「一時間目、サボるんだって」


「…なんで?」


「体育祭出ないから」


サラっと言う。


なんで出ないのか気になる様子に見えたが、ちょうどいいタイミングで先生が入って来た。



教室は体育祭の種目決めで騒がしくなった。


咲希は相原さんと障害物競争と女子リレーに出ることになった。


俺は男子リレーと800m走に出ることにし、100m走にアキの名前を書いた。



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