サヨナラのその日までそばにいさせて。
「…で、俺何に出んの?」
眠気が少し覚めたのか目を開けていた。
「100m走」
「そうか…よろしく」
「はいはい。つーか起きないと次の授業遅刻するぞ」
そう言うとガバッと布団から飛び出した。
「次、英語やん!俺あたるかも」
慌てて保健室を出ていく。
「アキー走んなよー」
面白っと後ろからアキに叫ぶ。
まぁアキは走れないから、早歩きしてるけど。
「じゃっ、俺先に行くから」
「あっ、おい!待てや!」
アキを置いて軽く走って教室に戻った。
アキはチャイムと同時に英語の先生と一緒に教室に入って来た。