ご主人様はお医者様
荒木先生に言われた通り、秘書に書類を届けて医局を出る。
廊下を曲がると、更衣室の前に高木先生の姿を見つけた。
そして、その向かい側には女の人が立っていた。
誰――?
どう見ても病院関係者じゃない。
先生の影になって顔は見えないけど、清楚なブランド物のワンピースを身に纏ったその人は育ちのよさを感じさせる雰囲気があった。
――「……見合い相手だよ」
「えっ!?」
その声に振り返ると、森先生が立っていた。
「森さくら――」
「森――?」
「そう、僕の妹」
森先生の……妹――!?
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