ご主人様はお医者様


離れ離れだった時間を取り戻すかのように、何度もお互いを求め合った。


夜が白々と明けるまで眠る事はなかった。



すごく幸せで、



贅沢な時間――…。







私の髪を優しく撫でながら彬は言った。



「小春、またここに戻ってこい」



「えっと…、それは――」



「もちろん使用人として…じゃないからな!!」


「はいっ」



私が思わず笑顔で頷くと彬は「現金なやつ」そういいながら笑った。



「立て替えた分は今日までで、もう十分返してもらった」



「えっ、それでいいんですか!?」



「ああ、だから無理して仕事をするのはもうやめてくれ」




そういいながら私をギュッと抱きしめる。



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