ご主人様はお医者様
「ええーーっ、彬だけ行くってどういうこと!?」
私が用意した豪華な夕食を食べながら、優雅においしいワインを飲んでいた――のに、彬の言葉に思わず叫んでしまった。
「だから、小春は今の職場に残って――」
「嫌です!!一緒に行くつもりだったんだから!!私も彬と同じ所で働くのっ!!」
彬が戻ると言っている大学病院は今の職場からはかなり遠くにある。
ここからは通えないのは分っていた。
だから私は、今の職場を退職してでも彬に付いて行くつもりでいたの。